109457 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

おそらのうえで。

おそらのうえで。

*君はかわいい僕の彼女*


 君はかわいい僕の彼女。

 君はかわいすぎる

 僕の彼女。

 だから僕は

 君が心配なんだ。



 *君はかわいい僕の彼女*(*君はかわいいストーカー*続編)




 「またそんなとこに座り込んでる」


 そう言って僕は

 部活が終わるまで

 木陰で座り込んで

 猫とじゃれあってた君に

 つめたく冷やしたタオルをかけた。


 「きもちぃ~」


 そうやって微笑む君が

 またかわいくて

 僕の胸は高鳴った。


 「熱射病にでもなったらどうすんの。
   図書室で待ってればいいのに」

 
 今にも倒れそうな
 
 色白の華奢な君。


 「だって・・・」


 僕は心配なんだ。


 「すぐ着替えてくるから」


 
 君は僕のストーカーだと言われてた。

 気が付けば

 君の視線を感じてて

 ふりむけばそこにはいつも

 君がいた。


 いつしか

 そんな君に恋をした。


 一緒にいればいるほど

 君が好きになっていく。

 スキになればなるほど

 かわいい君が

 他の誰かに取られないか

 心配でたまらないんだ。




 ほらね、またやってる。


 「あんなのほっといて、俺らと
   かき氷でも食べてかない?」

 
 僕の友達のふざけた誘いに


 「え・・いえ・・・あの・・・」


 いつまでたっても君は

 慣れなくて

 上手く断れない。


 ほんっと

 目が離せないんだから。


 「うちのんに手ぇださないでくれます?」


 そう言って

 君と友達の間に割り込んだ。


 「あ~ぁ、ほんっとお前には
    もったいない彼女だよな」


 「だからって、友達の彼女を
     ナンパすんのやめれ」


 「だってさぁ~」



 そんな僕と友達のやりとりを

 君は僕の後ろで

 照れ臭そうに聞いている。

 
 君はね

 ガードがやわらかすぎんのよ。

 かわいいんだからさ。

 もうちょっとガードかたくしてくんないと

 困るんです。



 「言っとくけど、コイツ
   俺じゃないとダメだから」


 ちょっとカッコ付けた捨て台詞。

 君は少し赤くなって

 うつむいた。

 

 いつもの帰り道。

 君は僕の

 少し斜め後ろ。

 さっきのこともあって

 ちょっと落ち込んでる君。




 君と付き合って1年。

 ただでさえかわいい君は

 一段とかわいくなって

 僕のキモチは焦るばかり。


 でも一つだけ

 確信してることがあるんだ。

 

 “コイツ、俺じゃなきゃダメだから。”
 


 「なに落ち込んでんの?」

 
 一言もはなさない君。


 「怒ってる?」


 声を掛けると

 やっぱり落ち込みながら問い掛けた。
 

 「怒ってないよ」


 僕が何を怒るのさ。

 
 「ほんと?」


 安心したように微笑む君が

 夕日に照らされて

 僕の胸に焼きついた。



 君からのやじるしで始まった恋は

 いつのまにか僕の中で

 やじるしの方向が

 変わっちゃってて


 君と一緒にいればいるほど

 僕は君を好きになる。



 君はかわいい僕の彼女。


 
 いつまでもずっとこのまんま

 僕のそばにいてほしいんだ。



 
 



* ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * 

感想やメッセージ残してもらえると嬉しいな(^^)
bbs

読んで下さってありがとうございました☆
良ければ他の作品もどうぞ☆
Top


 


© Rakuten Group, Inc.